2013年5月5日日曜日

チベットのイベントに行ってきた


Facebookのニュースフィードでチベット関係のイベントが行われていると知り、昨日、護国寺に行ってきた。イベント名は「チベットフェスティバルトウキョウ」で5月1日〜6日まで。会場で販売していた公式ガイドブックには「タシルンボ寺から総勢24名のチベット僧侶、そして仏画(タンカ)絵師、彫刻師、洋裁師、料理人、音楽家をお招きしました」とある。
会場では色砂で描く曼荼羅製作の実演、民族衣装を着たチベットの方と写真を撮ったり、テント内のフォトスタジオで民族衣装を着て撮影。飲食系では僧院料理のテントゥク(すいとん)、晴れの日に食べるというモモ(水餃子)、カプセ(揚げ菓子)、チベットのお酒、チャンなどがあったみたいですが、このあと取材で飲み食いせにゃあいかんかったので、バター茶でお茶を濁しました ← ダジャレじゃないよ。夕方に来ると本堂の前で僧侶が舞う「仮面舞踏(チャム)」とか光の曼陀羅とか見られたみたいですね。見たかったなー。

印象に残ったのは仏画など陳列されているものが、ほとんど販売されていたこと。一番充実していたのは物販コーナーでしたしね。これ、他の催し物だったら、僕なんか「なんだ、商売っ気の強いイベントだな、チッチッ」とかひねた目で見てしまったでしょう。でもね、事情が違うんですよ、きっと。ダライ・ラマ法王を支援するため、タシルンボ亡命寺を支援するために資金が必要なんですよ。これも公式ガイドブックにありましたが、タシルンボ寺本堂プロジェクトってのがありまして、総費用見積額が270万ドルで不足金額が70万ドルなんだそうです。あれもこれも、チベット仏教を残し、継続させるためなんですよね。

僕はわずかばかりのお金を賽銭みたいに差し上げることと、本堂でチベット僧侶の方々の読経を生で聴きながら(これが一番嬉しいイベントでした)、世界の人々が自由に信仰できることを祈ることくらいしかできなったんですけど、こうやって書き残すくらいしかできないんですけど。






【参考】
タシルンポ寺(公式ガイドブックより引用)
タシルンポ寺は中央チベットの四大寺のひとつ。座主はゲルク派の精神的指導者、パンチェン・ラマ方法です。タシルンポ寺はダライ・ラマ法王1世ゲンドゥン・トゥプによって、1447年にチベット第二の都市シガツェに建立され、一切衆生のための祈りの場となりました。(中略)しかし、1959年の共産中国によるチベット侵略、そして1966年から1980年にかけての文化大革命により、チベットの寺は破壊され、多くの僧が殺され、投獄されました。ダライ・ラマ法王を追って亡命することができた僧はごくわずかでした。

亡命タシルンボ寺(公式ガイドブックより引用)
インドのタシルンボ寺は、ダライ・ラマ法王14世のご支援の下、1972年に南インドのカルタナカ州に再建されました。今日、インドのタシルンボ寺は重要な役割を担う信頼に値する寺に成長しましたが、亡命中のチベット寺の中でもっとも小さく、貧しい寺のひとつです。高僧ラマの指導の下で他の寺が拡大、発展していくなか、タシルンボ寺は指導者であるパンチェン・ラマ11世法王のご不在という大きな困難に直面しています。パンチェン・ラマ11世法王は1995年に中国政府に拉致されたまま、どこでどのように暮らしておられるか謎のままです。


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