2013年5月22日水曜日

BARの終わりと始まり

最後のバーテンを務めるK君
昨晩のこと。池袋で落語を愉しんだあと、立ち飲み屋でホッピーを飲みつつiPhoneでFBを覗いていたら、下北沢の「月灯」というBARが今夜で閉まってしまうというポストが目についた。それもカウンターに入るのはオーナーのK君だという。

K君と僕の付き合いは長く、下北沢のPというロックBARで出会ったのは20代半ばだったろうか。それから彼の結婚式に出たり、娘さんが生まれたという知らせが入った時にPで並んで飲んでいたり、なにかと縁が続き、彼が経営していたBARのバーテンとして9年間アルバイト(日替わりでバーテンが変わるBARで僕は木曜日担当だった)させて貰うことになった。

「月灯」はそのBARの裏手、スズナリ通り脇に手作り感満載の雰囲気でオープンした。そりゃあ、K君たちが自分で素材を運んでリフォームしたんだから、手作り感満載なのは当たり前か…。
イタリアン系のBARだったり、女性バーテンの店だったり、カフェみたいになったり、形態は変わっていたけど、19年続いたんだそうな。儲かっていたかはともかく、よく続いたよなあ、と思う。良くも悪くもK君の人柄なんだろうな。

お店は30代の多彩な才能あふれる男性たちに譲ることになったらしい。「月灯」という名前が気に入ったので、そのまま使うのだそうだ。下北沢は客単価が低く、若い客の足がBARから遠のき、水商売には難しい町になってしまった。それでも彼たちの魅力で人々が集まるんじゃないかとK君や他の常連さんが言っていた。どんな店になるのかな、しばらくしたら覗いてみよう。


月灯
世田谷区北沢1-45 原田工務店ビル1階

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