特に店のオヤジや奥さまなんかが作った、各店の個性のあるポテサラに出会えた時は、嬉しくってホッピーを中6外2は軽く飲んでしまいそう。
そんなわけで、久留米に引っ越して8か月になろうとする入梅の日に、久留米の酒場で出会ったポテサラの記録を始めることにしました。今のとこ、まだ3ポテとエントリーが少ないですが、僕の独断と偏見に満ちたランキング形式でクリップしていきます。
「炭火焼鳥居酒屋 うっちゃん家」(久留米市東町479-1)
価格=380円 具=キュウリ、コーン、ハム、乾燥パセリ
玉子がしっかりと練り込まれているのだろうか、それともチーズ類だろうか? マヨネーズだけでは出せない、ねっとりした食感と濃厚な味わい。テーブルに味変用の醤油やソースはのっていないけど、添えてある刻みキャベツとドレッシングが素晴らしいアクセントになってくれる。素人には作れない、ワンランク上のポテサラだ。
「田舎路」(久留米市日吉町14-18)
価格=300円 具=キュウリ、ニンジン、玉ねぎ、ウインナー
店主の奥さまの力作。納得の盛り付けと価格設定。玉ねぎが入るとグッと酒のアテの能力がアップするうえに、ハムでもギョニソーでもなく、ウインナーというのが力強い。カウンターにはソースがないので、味変は醤油で。ホワイトボードの品書きに(酒と串物以外はすべて)値段が書いてないので、注文するとき戸惑ってしますのが困りもの。
「やきとり 九十九 文化街店」(久留米市日吉町6-10)
価格=350円 具=キュウリ、玉ねぎ、ハム
キュウリは薄切りを塩もみしたものではなく、乱切りっぽく厚めだから、食感が面白い。甘みはなく、ストレートなマヨネーズ味で、塩気は控えめ。男性店員の接客態度が明るくて、殺伐とした味わいはあまりない。
「いち」(久留米市日吉町13-49)
価格=300円 具=キュウリ、玉子、ギョニソー
まさに王道と呼びたくなる具材とたたずまい。味付けが薄めだが、カウンターにソースと醤油が置いてあるので、味変が愉しい。常連さんと店主が和気あいあいとしていて、タイミングが悪いと一人客は入りづらいところが困りもの。
「角打ちBarオリーブ」(久留米市東町40-15)
価格=300円 具=キュウリ、プチトマト、かいわれ
角打ち「森川酒店」のお隣の、女性でも入りやすい立ち飲み屋。小さいながらもゴロっとしたジャガイモが残っているタイプで、味付けは上品でサッパリ。盛り付けは小ぶりでオシャレ。粗挽き胡椒が効いている。樽出しシャンパンや冷えたお酒に合う。
「酒蔵松竹 本店」(久留米市東町34-32)
昼間から飲める大箱酒場。トッピングのさくらんぼが、1980年代のチェーン系居酒屋を思い起こさせる。ゴロッとしたジャガイモが入っていて、味付けはマヨネーズが控えめで、かなりの薄味。テーブルに醤油で味を調整すれば大丈夫。
「やきとり たがみ 2号店」(久留米市諏訪野町2560-311)
なんといっても価格設定が残念。添え物のカイワレ、キュウリ、トマトを取り外し、盛り付けをシンプルにして、500円が400円、いや380円にしてもらえれば上位を狙えるのに…。ソフトタイプでスルリとした舌触りは絶品。
「もぐらノ巣」(久留米市東町30-1 青木ビル B1F)
価格=500円 具=キュウリ、ハム トッピング=アボカド、鶏そぼろ、水菜
カジュアルなバーのポテサラ。500円でくくられた、お手軽メニューの中のひとつ。安酒場好きとしては、まったくお手柄価格ではないのだけど、バーだからしょうがないかな。ゴロッとしたカタマリが入っていて、甘辛く味付けされた鶏ひき肉の組み合わせは悪くないが、アボカドの存在感がなぜか薄い。カクテル、料理、接客ともに、店員さんの肩を揉みながら「もっと気楽にやんなよー」って囁きたくなるくらい、真面目さが負のベクトルをはらんでいる。
【番外編】
「大衆割烹 ひかり」(福岡市博多区博多駅中央街6-11 内田ビル1F)
博多駅筑紫口から歩いてすぐの、魚料理が多い酒場。博多では「大衆割烹」が関東でいう「大衆酒場」の立ち位置なのかな。甘めのマヨネーズ味で、ゴロッとしたじゃがいもが入っている。レタス、水菜、プチトマトが添えてあり、涼やかな盛り付け。
「角屋(かどや)」(福岡市中央区天神2-10-12 角屋食館ビル 地下1階・1階)
価格=150円 具=キュウリ、タマネギ
西鉄福岡駅の北口(新天町側)から歩いてすぐにある、午前11時から飲める店。1階が立飲みで、地下は座って飲める店。低価格で、とりあえずの一品にぴったりなポテサラ。柔らかな食感でクリーミーな味わい。個人的な好みですが、醤油やソースで味変すると、アテのチカラが倍増するタイプ。
「サンパチキッチン 天神店」(福岡市中央区天神3-4-14-1F)
価格=380円 添え物=ほうれん草、タマネギ
親富孝通りに入ってすぐの右側。イタ飯系のカジュアルな酒場で、ワイン類のボトル以外はすべて380円。ポテサラはジャガイモのみで、ゴロッとしたのも入っている。特筆すべきは、なんとみたらし団子みたいに甘いタレがかかっていること。最初は「うへえっ」て感じだったけど、食べていくうちに癖なってきて、発泡白ワインとの愛称もよかった。福岡は醤油が甘いので、たまに思っていたより甘い料理に遭遇して、辟易としてしまうことがあるのだけど、これはアリですね。衝撃的すぎて写真のピントが合ってません(←言い訳です、とほほ……)
親富孝通りに入ってすぐの右側。イタ飯系のカジュアルな酒場で、ワイン類のボトル以外はすべて380円。ポテサラはジャガイモのみで、ゴロッとしたのも入っている。特筆すべきは、なんとみたらし団子みたいに甘いタレがかかっていること。最初は「うへえっ」て感じだったけど、食べていくうちに癖なってきて、発泡白ワインとの愛称もよかった。福岡は醤油が甘いので、たまに思っていたより甘い料理に遭遇して、辟易としてしまうことがあるのだけど、これはアリですね。衝撃的すぎて写真のピントが合ってません(←言い訳です、とほほ……)